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最新更新日:2018-07-26

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連日、季節はずれの真夏日が続く中、社会人になった3期女子塾生の小泉さん、沼口さんが農作業の手伝いに来てくれました。
 
社会人になり、忙しい毎日を過ごす中、市村自然塾に行きたい気持ちが高まって、わざわざ有給をとって来てくれたそうです。そして9期までスタッフをしてくれていた高野さんもサプライズで顔を出してくれました。
 
新宿で待ち合わせた2人が塾生だったのは、もう14年も昔の話。そんなに長い時を経た再会だったにもかかわらず、お互いすぐにわかり、「久しぶり!元気?」と違和感なく話ができたのは、とても不思議な気持ちだったそうです。
 
 
 
 

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今期の塾生たちの植えつけたトマトが大きくなり、強風にあおられて折れそうになっていました。二人に手伝ってもらって支柱に誘引し、大きな芽を欠く作業を行いました。また、タマネギやスナップエンドウ、ソラマメの収穫も手伝ってくれました。
二人とも「塾生時代にやったっけ?覚えてないや」と言いながらも、手早く、丁寧に作業を行っていました。
 
帰り際に「いいリフレッシュができた!」「今度は3期生の同窓会もやりたいね!」という話も出ていました。また、いつでも遊びに来てくださいね。(文:スタッフ 松戸)

 
前週降った雪がまだ少し道端に残っていた 2月12日(月・祝振替)、自然塾の塾舎を借りて10期生女子の同期会を開催しました。当時お世話になったスタッフも来てくれました(今では塾にいない京牟礼さんも奈良から駆けつけてくれました!)。こうした同期会は自然塾としても初めてだったので、スタッフの方に協力してもらって、なんとか形になりました。
 
当日はまず塾生時代のDVDを見ました。卒塾した時にもらったものですが、普段は見る機会がないので 6年前の自分たちを見て盛り上がりました。その後、皆で鍋の準備に取りかかり、スープ・スパゲティを2種類作りました。食後にお菓子をつまみながら、塾生だった時のことや、今何をしているか?などを話し合いました。
 
夏キャンプで時々会っていたメンバーも、久しぶりに再会したメンバーもすぐに打ち解け、一日があっという間に過ぎていきました。参加してくれたメンバーからは、「一瞬だった!」「また来年もやりたい!」と言われ、とても嬉しかったです。懐かしいメンバーと顔を合わせ、楽しい時間を過ごすことができたので、次回はもっと大勢の人に参加してもらえたらいいなと思いました。(文:10期生 中村)

 
今年の「社会で活躍している人の講演会」は 2017年11月12日、すみだリバーサイドホールで開催され、10名の卒塾生と講演テーマに関心を持った保護者4名が参加されました。
 
< 参加した卒塾生 >
大室さん(12期生・高校生)、安藤さん(11期生・高校生)、中村さん(10期生・高校生)、小嶋さん(9期生・高校生)
嶋倉さん(9期生・高校生)、榎本さん(9期生・高校生)、来住さん(2期生・社会人)、岡田さん(1期生・社会人)
皆川さん(1期生・社会人)、村本さん(1期生・社会人)
 
例年、主に企業で活躍する社会人を講師にお招きし、開催してきた「社会で活躍している人の講演会」。今年は趣向を変え、大地の会として活動を始めた「子ども食堂プロジェクト」でOB農園の野菜を提供させて頂いた「あおとこども食堂」を運営するNPO法人『レインボーリボン』の緒方美穂子様をお迎えし、初となるワークショップ形式で開催しました。
 

 
 
 

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まずは、今なぜ日本全国で「子ども食堂」が盛んになっているのか?その背景や利用する子どもたちとその家族、そして関わる地域の人たちの現状を知ってもらうため「もがれた翼パート23 学びの切符」という映画を鑑賞しました。この映画は、東京弁護士会の「子ども人権110番」に寄せられた相談・事案を基に、子どもたち、弁護士さんらが作った芝居を収録したものです。
 
親の経済的困難から生まれる「貧困格差と教育格差」、反対に高所得世帯で起きる親からの過度のプレッシャーによる「教育虐待」の問題など、私たちの身近にある現実を目の当たりにし、参加者全員、大きなショックを受けました。
 

 
 
 
 
映画鑑賞後、この問題について緒方さんよりデータを交えてより詳細なお話を伺い、「子ども時代に必要なことって何?」というテーマでワークショップを行いました。
参加者は、自分の子ども時代をワークシートに沿って振り返り、「生活・健康」、「経験・学力」、「居場所・包摂(ほうせつ:「排除」の反対語)」という3つのカテゴリ毎に整理して発表しました。
 
整理・発表することで、親の愛情の大きさ・深さを改めて実感・共有し、これから自分がどんな大人になりたいか、どんなことをしたいのか等についても意見交換しました。
緒方さんより「皆さんは親御さんやご家族から沢山の愛情を注がれて育ち、さらに自然塾という素晴らしい体験もさせてもらいましたね。子どもにとって親に大切にされた思い出は何にも代えがたいものです。これからもそのことを忘れず生きていって欲しいと思います」とのコメントをいただきました。
 
参加した卒塾生や保護者のアンケートからは、以下のような感想をいただきました。
 
 ・貧困によって子どもにとっての将来の選択肢が狭まっていることが分かった(社会人)
 ・自分の育った環境について振り返ることができる良い機会だった(社会人)
 ・人の気持ちや痛みを理解できる人間になりたい(高校生)
 ・一つ、一つ、自分は恵まれていると感じることがあったので、感謝の気持ちを忘れず、少しでも何か役に立つことをしたい(高校生)
 ・微力ではあるが、意識を「子ども食堂」に向けていきたい(保護者)
 
といった感想が寄せられました。
 
今回、嬉しいことに、村本さん、小嶋さんが初めて卒塾生プログラムに参加され、ワークショップ、懇親会で懐かしい仲間との旧交を温めてくれました。
 
2017年度の卒塾生プログラムは、この講演会で終了となります。来年度も奮って卒塾生プログラムにご参加いただき、卒塾生の輪をもっともっと広げていきましょう!
昨年に続き行なわれた東日本震災復興支援活動をご報告いたします。
 
 ・日 程: 2017年 9月 2日(土)、3日(日) 
 
 ・参加者: 花岡さん(10期生 高校生)
      原さん(9期生 高専生)
      河合さん(5期生 大学生)
      来住さん(2期生 社会人)
      岡田さん(1期生 社会人)
      小倉さん(8期生 大学生)
 
今年度のプログラムには、6名の卒塾生が参加しました。 東京から新幹線〜貸切バスを使って昼過ぎに宮城県の南三陸町に到着しました。
 
  
   

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今年3月に移転・リニューアルオープンした「南三陸さんさん商店街」で地元“語り部”勝倉さんにバスに同乗いただき、被災現場を視察しました。勝倉さんは地元の小学校、中学校の校長を歴任・勇退され、被災当日は所長をしていたシルバー人材センター事務所に居たそうですが、職員全員を安全な高台に非難させ、何とか難を逃れたそうです。
勝倉さんは、各被災現場でバスを停め、当時の写真を見せながら、80歳を超えたご高齢とは思えないエネルギッシュな語り口でお話をしてくださいました。時折交える冗談に笑いながらも、参加者は、当時の大変な状況を想像し、勝倉さんのお話に聞き入っていました。
 

  
  

 
視察の後は、今回のメインプログラム「ラーニングジャーニーin南三陸」が始まりました。
このプログラムは、昨年、卒塾生が参加した「林業体験プログラム」等を含めて、南三陸観光協会さんが試行錯誤を重ね、今年4月よりスタートしたものです。基本的な流れは、1日目に南三陸町の産業(今回は農業)の課題・現状を地元・専門家の講話で知り、2日目のフィールドワークでその産業の一部を体験し、課題解決策を現場の方々と一緒に考えるというものです。
 
「南三陸ポータルセンター」にて「南三陸農工房」の阿部社長から、日本の、そして地元の農業の現状等についてお話をお聴きしました。この農工房は、被災後の混乱の中、被災者の雇用の場・居場所づくり、また農業の担い手不足や耕作放棄地の増加等、震災以前からの地域課題を解決したい!という想いで阿部社長が立ち上げた会社です。
阿部さんの講話後、卒塾生はグループに分かれ、阿部さんの講話の中で出てきた南三陸町の農業の複数の課題の中から、グループで討する課題を選択しました。そして、その解決策を話し合い、発表しました。それぞれのグループが考えた解決策については翌日の農工房での農作業体験後に更に深堀りすることになりました。
 

  
  

 
宿泊は2014年にもお世話になった民宿・下道荘。地元で獲れた海産物が盛り沢山なお料理に、皆、舌鼓を打ちました。
 
翌朝から午前中一杯は、南三陸農工房の畑で、ねぎの収穫とビニルハウスでねぎの根切りを体験しました。工房の有名人「せっちゃん」と「なっちゃん」に作業のご指導いただきました。台風の進路が変わり、雨予報だった天気が一転、真夏のような灼熱の太陽の下、2つの作業ともに暑さとの戦いでした。
 

  
  

 
ねぎの収穫は、根が付いた状態で抜き取らなければ、根切りは、茎と根の境目の正しい位置で切らなければ、売り物になりません。作業前にそう聞いた一同は真剣に取り組みました。結構、失敗もしてしまいましたが、繊細なねぎはプロでも扱いが難しいのだと「せっちゃん」に慰められました。
 
畑のあぜ道に座って仲良く昼食のお弁当を食べ、午後からは、前日発表した南三陸の農業の課題の整理・深堀りから解決策を考えるワークショップを行ないました。講師は昨年お世話になった佐藤太一さんです。佐藤さんは南三陸で林業を営む若き経営者です。ゆるくて、楽しく、分かり易いそのファシリテーションが昨年参加した卒塾生に好評だったため、専門外の農業テーマにもかかわらず講師をお願いしました。
雨を避けるため設営したビニルハウス内の会場は、想定外の暑さのため使えず、急遽、机と椅子をハウスの外に出して、会場はいきなり青空教室となりました。
 

  
  

 
広大な田園風景の中で、スーツ姿の佐藤講師(当日午前中に行なわれた町役場・新庁舎開庁式に出席したため)、普段の作業服のままの阿部社長や工房職員さんと6名の卒塾生が机を囲み、時折吹く風にポストイットが飛ばされないように皆で押さえながら行なうブレストの様子は、今まで見たこのない、とてもユニークな空間でした。
 
「農家の負担をどうしたら軽減できるか」「町を訪れた人が南三陸に移り住みたくなるような町の魅力は何か。それをどう伝えるか」等、卒塾生が設定した課題とその解決策を、講師、職員、参加者全員で熱く議論しました。
「これだ!」という解決策が生まれたわけではありませんが、阿部社長から「都会の若い人が考えていることを知ることができた。また、皆さんと真剣に話して、やってみようかな、と思えることが沢山あった。このワークショップをやってみて良かった」と、嬉しい言葉をいただきました。
 
プログラムを終えた参加者から、以下のような感想・コメントをいただきました。
 

・毎回来る度に風景が変わっており、復興に向け、どういう方向で進んでいるか知ることができた。

・農業を都会の人に発信して、ぜひ農業体験をしに来てもらいたい。

・南三陸で現地の方々に実際に話を聞いて、被災地の現状や当時の状況を詳しく学ぶことができました。

・農業の人手不足は思ったより深刻

・被災された人たちの頑張りを見たので、困難にぶつかっても頑張れる。

・防災の知識や感覚だけでなく、農業のワークショップについても、1日目にレクチャーで仮説を立てた上で、2日目に実際に作業を体験し、またその後に思考を整理する一連のプログラムが素晴らしいです。

 
参加者にとって充実した二日間となったようです。今回参加できなかった方は次の機会にぜひご参加くださいね。